第31回
カフェの今を知る その6
イートカフェを知っていますか

一昨年「カフェ食堂」と云う言葉が
情報誌にあふれる位出て来た事をおぼえていますか。
ファーストフード、ファミリーレストラン、
居酒屋にあきた人達が求めていた食堂型のカフェの事でした。
このカフェ食堂は驚くべきペースで拡がっていきました。
しかし今年はこの言葉も聞きません。
それは成功する店としない店がはっきりしていて、
残念ながら成功する店が少ないのです。

下の表の様に、このカフェ食堂のコンセプトは
ニッチ(すき間)型の業態として魅力的です。
しかし良く考えるとあまりに欲張りすぎて、
柱になる食べ物のメニューに持続性がない店が多かったのです。
アイディアだけでは素人の悲しさでしかありませんでした。

17年前から私は、カフェは儲けの構造を持つ
「三極化」すると云い続けて来ました。
コーヒーを安く数多く売る業態と、
コーヒーに付加価値をつける「オーセンティックカフェ」は
コーヒーや紅茶の二大商品の売り方の二極分化でした。
そしてもう一つは「イートカフェ」と呼んだカフェと
レストランの中間の業態でした。
前に述べたカフェ食堂との違いは、
アイディア、何でもありの食堂型と違い、
もう少し専門店としての魅力を追求したものです。

主力商品はファーストフード、ファミリーレストランが
主役の商品には出来ない、
(1)パスタ料理
(2)パン料理
(3)米飯料理
(4)カレー料理
(5)ピザ・ピッツァ料理
(6)デザート料理
の6つの群の一つを選んで特化、
強化させる業態の店を云います。
この(1)〜(6)の商品こそ最強カフェメニューだからです。



『一つに集中して突破する。
小さな組織が成功するドグマ(教義)なり』


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