第35回
カフェの今を知る その10
オムライスで100店のチェーン成功のポイントとは

イートカフェで成功したチェーンの話しです。
その店の名は「ポムの樹」大阪に本部があります。
主力商品はイートカフェの米飯料理の代表格オムライスです。
社長の梅田さん、20才台で独立、
現在40才台前半の200ポンド(私と同じ)の大男です。
始めに成功したのが800gのピラフ(800g=3人前!)。
これを前回紹介した回転釜で炒めて提供、
なぜ800gにしたのかと聞いたら、
「多いですか?私は800gで丁度いいんです」とニッコリ、
これにはまいった。しかし20才前後の食べ盛りに
丼に2杯は食べていた事を思い出して納得、
年をとってその年齢で価値観を決めていた。イカンイカン。
その後オムライスを開発して快進撃開始、
全国に100店を超すフランチャイズチェーンに成長。

一見オムライス、しかしそのこだわりはただものにあらず。
2種類のベースライス(和風だしとトマト味バターライス)
に始まり、アトピーを誘発しづらい玉子の開発、
甘味にこだわった淡路島の玉ねぎ、小さな子供がアトピーの為、
オムライスが食べられない事を知った梅田さん、
一生懸命に探した玉子、
この玉子を使ってオムライスが食べられると知った
小さな子供とお母さんのうれしい笑顔、
梅田さんもやはりパワーロマンティストだったのです。

成功のポイントはもう一つ圧倒的なメニュー数
その秘訣は「カケ算」にあった。


『メニュー開発=ベース商品×トッピング数
(乗せる、混ぜる食材数)×ソース×サイズ』
ポムの樹はベース(2)×トッピング(10)
×ソース(4)×サイズ(4)=320の商品から生れた。


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