第44回
カフェの今を知る その19
小さな店でもコラボレーションで大きく成長

今、カフェの機能を、
自社の経営の現場に採り入れて顧客満足を高めて
付加価値を高めたいと思っている企業があります。
その一つがガソリンスタンドにカフェを導入するケースです。

消費の低迷と激しい価格競争は
ガソリンスタンドの数を減らし、
経費のかからないセルフサービス型の
ガソリンスタンドを生み出しました。
しかし人件費の低迷は一人だけで運営するには
セキュリティーの面で問題があります。
営業時間帯に二人のスタッフは必要です。
この二人の仕事には
セルフサービス方式のカフェを運営する余力は充分にあります。
しかし石油元売りメーカーには
カフェの運営の技術がありません。
二つの異なる企業が相互の経営資源を損うことなく、
効果的な経営手法によって新しい市場と利用動機を獲得する
この事をコラボレーションと云いますが、
ガソリンスタンドにカフェを導入するケースは
理想的なコラボレーションでした。

すでにエッソ石油がドトールコーヒーショップと
出光石油がプロントチェーンと提携して
多くの店を出店しています。
これはたまたま大手同士のケースですが、
もっと身近な所でも
こうしたカフェとの複合店舗は出来そうです。
その一つの例が病院、調剤薬局内へのカフェ導入です。
病院の大半が赤字経営と聞きます。
病院の待ち合い場所、
調剤薬局の待ち合い場所はカフェがあって
何ら不思議ではありません。
ヘルシー、ナチュラルな原材料ならイメージも損われません。
病院にとってもメリットは大きいのです。


『不と無に気づく。
コラボレーションが成功するキーワードはここにある』


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