第72回
商品コンセプトはこう創る その2
95日前 コーヒーのトレンド(2)
「フリーリフィル&ノンホームメイド」

岩崎さんの話は続きます。
フリーリフィルはお替わり自由。
と云う事はコーヒーは本来
ゆっくり楽しみながら時間をかけて大量に飲む
(ロングドリンクス)で良いと云う事です。

ファミリーレストランは当初、
コーヒーのお替わりをつぎ廻って評価を得て
今日はフリードリンクのバーを併設しました。
ホテルでもお替わりは自由です。
120cc一杯だけの喫茶店の売り方は時代に合っていません。
フリーリフィルをすると
平均で180cc〜200ccは飲みます。
スターバックスのコーヒーは
一番少ないショートで190cc。
ドトールコーヒーショップの売れ筋のMサイズは180cc。
芝さんにすすめられて見学に行った
パイロットの直営店のペンステーションは
ウェッジウッドのホテル用のカップで150ccありました。

松井さんはこのフリーリフィル&ロングドリンクスは
自分の店には絶対必要だと思いました。

岩崎さんの店はカフェを併設しています。
多くのお客様は家庭用のコーヒーを挽き売りしてもらい、
カフェで色々なコーヒーを楽しんでいます。
岩崎さんはその事にふれ、
ベルニーニに来ていただけるのは
「ノンホームメイド」の魅力があるからと話してくれました。
コーヒー豆を買っていただいたお客様程よくカフェで
家庭では飲めないアレンジコーヒー
(アメリカではスペシャルティーコーヒードリンク)
を注文なさると云うのです。
そうです。
家庭やオフィスで簡単に飲めるものには
非日常性の楽しみはありません。
非日常性と云うのは大切な利用動機であり
有力な他店との差別化要因となります。

松井さん大きくうなづきました。
そして岩崎さんは松井さんにこう云いました。
「アレンジコーヒーは200種以上あるんですよ。
毎日日替わりで出されたらお客様は楽しみですよ」
200種、松井さんの目はぱっちりです。


『非日常性の動機は憧景である
憧景があるから人は働く』


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