第129回
最新カフェ情報異聞 その4
新しい売り方革命
キャッシュオンデリバリーのカフェが登場

優勝劣敗が続く「リビングカフェ」「カフェ食堂」に較べ、
ニ等地のセルフサービスカフェは
生き残り率が抜群に高く、
やはりカフェは「ドリンク屋」であって
「めし屋」でない事が実証されています。

最近、このセルフサービスカフェの販売戦略に
大きな変化が起きています。
それは「キャッシュオンデリバリー方式セルフカフェ」が
どうやら大きな流れになると思われているのです。

具体的な例を上げましょう。
全国350社以上ある日本のコーヒーロースターで
コーヒーだけを販売する専業業者は
私の知る限り2社しかありません。
食品、食材は一切販売せず、
コーヒー豆と抽出器具だけを
取り扱っている専業業者です。

その1つが大阪のアラブ珈琲と云う会社で
その直営店が八尾市の近鉄八尾駅の
ショッピングモールの内にあります。
店名は「カルディーズクラブ」。
この店はレジで商品を注文し、
始めに支払いをすませます。
お客様は好きな席を選んで
商品が運ばれてくるのを待ちます。
コーヒーはあの「カップオブエクセレンス」の
オークションコーヒーが230円から選べます。

メリタのペーパーフィルターで
20g近い量で1杯だてしてくれます。
飲み終わったら食器を自分で片付ける必要はありません。
下げもサービスで店側が行ってくれます。

このフルサービスに近いサービス方式でも、
客席回転数は15回転はしています。
店側で名付けた名前は「ヘルプサービス」。
お客様にご理解いただき、協力していただくから、
このような名前を付けたのです。

こうした「キャッシュオンデリバリー方式」の店が
全国に拡がりつつあります。
1杯のコーヒーの値段は、
ベローチェ158円、ドトールコーヒーショップ180円、
スターバックス250円、エクセルシオールカフェ250円。
250円より高いプライスゾーン(主力価格帯)は
300円〜380円ですが、
この「キャッシュオンデリバリー方式」なら
この価格帯をクリア出来るのです。


「キャリオカ」の投下資金、損益分岐点、
売上予測を掲載したExcelシートがダウンロード出来ます。
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右クリック→対象をファイルに保存を選択して下さい。






『価値が価格を上廻る
この繰り返しによって市場は
上に高く、下に拡がるピラミッドを創造した』


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