第128回
最新カフェ情報異聞 その3
あの158円セルフカフェ ベローチェ大阪出店大成功
喫茶王国の返し手は

セルフサービスカフェは、益々拡がりを見せています。
これは日本だけでなく世界的な現象なのです。
最も新しい情報では、
あのスターバックスは来年9月までに
1300店舗を世界中に出店すると発表しています。
その内訳は北米で950店、
ヨーロッパ、日本、アジアで350店です。
日本にあるスターバックスが500店、
ドトールコーヒーショップが1000店と云う時代に入ります。

その内でドトールコーヒーショップのライバルである
158円コーヒーのベローチェが
大阪で大きな店を出店しました。
ビジネス街の淀屋橋店です。
1階2階、両フロアを合わせて80坪以上はあります。
男性客を中心に1日に1500名以上は
集客しているのではないかと思います。

ドトールコーヒーショップのライバルと云いましたが、
実際ベローチェは、客席が多く、
価格も安く、接客も良いので、
ドトールコーヒーショップの経営資源である、
「うまい、早い、安い、さりげなく小粋」
と云う領域に食い込んで来てるのです。
つまり、実はドトールコーヒーショップの本当のライバルは
スターバックスではなく、
ベローチェであると思って良いのです。

大阪は人口1万人に対して
16店の喫茶店を数えることができます。
他の都道府県よりかなり喫茶店があることを示しています。
日本の中でも、有数の喫茶王国と云えるでしょう。
しかしこの20年、元気がありません。
このままセルフサービスのカフェに
席巻されてしまう様では王国が泣きます。

その復活の切り札は
130社以上ある関西のコーヒーロースターの
智恵と技にあります。
要となるのは以下の3点です。
(1)ネルドリップコーヒー
(2)150cc以上の大きいカップ
(3)きめ細かいサービス

狙いは、ミドル、シニア層の喫茶利用の回帰運動です。
その第1段階はセルフサービスカフェにない、
銅カップ、かち割氷、ネルドリップの
『れいこ』(冷たいコーヒー)の復活です。
関西のカフェは日本のカフェの原点なのです。




『関西は抽出したコーヒーを外側から冷やす
関東は氷を直接入れて冷やす
どちらも世界に1つのオンリーワン商品』


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