第2回
まずはお金を借りることから学びましょう

みなさんが、法律を学ぼうとするとき、どうしますか?
ビジネスに必要な法律を学ぼうとするのであれば、
本屋に行って取引に関する基本法といわれる民法の教科書を買うか、
あるいは、ニュースなどで取り上げられてなじみのある
刑法や憲法の教科書を買って読むことを考えるでしょう。

でも、例えば、民法の教科書を例に挙げると、
教科書の最初に書いてあるのは、「民法の観念」とか
「民法の法源」とか「民法の効力の範囲」などです。
こんなの全然何のことかわからないし、
ビジネスにどう関係あるのかもわからないと思います。

几帳面な性格で、最初から教科書を読む人は
なかなか自分の知りたいところには進みません。
大学の授業も、大抵はここから始まります。
法律の教科書は、一般的には難しい専門用語で書いてありますから、
何の知識もなく法律の本を読むことは苦痛で、普通の人は
「法律を勉強するのはあきらめた。」
となってしまうのではないでしょうか。

そこで、
この「大学では教えない、でも役に立つやさしい法律講座」では、
「お金を借りる」「事務所を借りる」「人を雇う」「会社を作る」など、
自分で事業を新しく始めたりする人などが、
ビジネスをする上で知っておいた方がよいと思われる法律知識について
説明して行きたいと思います。

事業をするには、仕入代、従業員の給料、事務所の家賃など
お金がかかります。
お金の調達方法で、一番ポピュラーなのは「お金を借りる」ことで、
大抵の会社は借金をしています。
まずは、「お金を借りる」から学びましょう。


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