第138回
弁護士の世界は男女平等です。

みなさんが、弁護士に依頼するとしたら、
女性弁護士がいいですか?
それとも、女性弁護士では頼りないですか?

最近は、司法試験合格者の約4分の1は女性です。
即ち、4人に1人は女性なのです。
だから、女性弁護士、女性裁判官、
女性検事は必然的に増加しています。

弁護士の仕事は、基本的には、
事実と法律・判例に基づいて主張をして
紛争を解決することです。
男女によって差はありません。
女性の主張だから信用できないとか、
逆に女性の主張だから甘く判断されるということはないのです。
だから、男性の弁護士に依頼しても、
女性の弁護士に依頼しても基本的には同じなわけです。

でも、日本社会では、
なかなか伝統的な考え方を持っている会社経営者の方も多く、
若い女性弁護士には、財産や会社を任せたり、
相談したりできないという方も多いようです。
弁護士もサービス業として、
お客さんの意向が大切だという理由で、
女性弁護士を採用する法律事務所が少ないと聞きます。
そこで、女子大生の就職活動と同じように、
女性弁護士の就職活動も厳しいそうです。

個人的には、女性弁護士の方が、
まじめで弁護士になるまでに
勉強しかしてこなかったという人の割合が
男性よりも多いような気はします。
しかし、多かれ少なかれ、
男性の弁護士にもそういう弁護士はいます。
だから、依頼する際、男性弁護士か女性弁護士かは、
あまり関係ないと思います。

テレビドラマに出てくるような美人弁護士はいますか?
とよく聞かれます。
ある程度きれいな女性弁護士は見かけたことはありますが、
なかなか女優やモデルもできるくらいの美人弁護士となると、
僕は見たことがありませんね。
もちろん、男優のようにかっこいい弁護士も
僕は見たこともありません。
それが現実です。


■今週の宿題■
借主が賃料の支払を滞っていたところ、
貸主が怒って、鍵を変えてしまって、
借主は中に入れなくなりました。
貸主の行為は犯罪となる場合がある。
でしょうか? ×でしょうか?

お答えをお待ちしております。


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2003年3月21日(金)

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