第152回
非弁提携弁護士は依頼者に会わない場合も多いです。

非弁提携弁護士は、
弁護士の肩書きを借金の整理屋に貸しているだけなので、
事務所にはあまりいませんし、
依頼者からの相談に乗ったり、
相手と交渉したりもしていないようです。
だから、法律事務所に相談に行っても、
事務局長あるいは秘書と名乗る法律事務所の職員が
依頼者の相談に乗り、弁護士費用の説明をしたりします。

弁護士の仕事は、
法律相談で依頼者の置かれた状況や事情を聞いて、
法的にどのような方法を取ったらよいか検討するので、
この最初の法律相談が大切なのです。
それを、法律的な資格のない
事務所の職員に任せてしまうというのは
ちょっとおかしいわけです。

事前に予約して法律事務所に借金の整理の相談に行ったのに、
事務職員が主に対応して、弁護士には会わないか、
あいさつ程度の場合は、注意してください。
非弁提携弁護士の可能性があります。

それから、法律事務所の弁護士の数に比べて、
事務職員がすごく多いというのも、
非弁提携弁護士の特徴です。
弁護士の仕事は、依頼者から事情を聞くのも、
書類を作成するのも、相手方と交渉するのも、
法律知識がないとできません。
即ち、弁護士でないとできないのです。

借金の整理に関しては、他の事件に比べると、
事務職員で対応できる部分が多いです。
だから、弁護士がきちんと監督していれば、
事務職員に借金の整理に関する仕事をある程度任せても
問題はありません。

でも、仮に弁護士が借金の整理だけしかしておらず、
他の種類の事件処理はしていないとしても、
弁護士1人では事務職員3人分くらいしか
監督できないのではないでしょうか。
弁護士は1人なのに、
事務職員が10人以上いる場合にも
非弁提携弁護士の可能性は高いです。

ちなみに、借金の整理のみを仕事としている弁護士は
あまりいませんので、
借金の整理のみをしているということ自体
非弁提携の疑いがあります。


■今週の宿題■
闇金とか090金融とかよくテレビで取り上げられています。
10日で2割(年730%)の利息を支払う約束で
2万円を借りた場合、利息は支払わなくてもよいが
元本の2万円自体は返す必要がある。
でしょうか? ×でしょうか?

お答えをお待ちしております。

今週の宿題は月曜日から金曜日まで掲示しておいて、
回答を翌週の月曜日に掲示することにします。


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2003年4月10日(木)

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