弁護士・高島秀行さんの
読んだらわかる訴訟の話

第110回
マスコミの取材

「弁護士にこんなことも依頼できる」の続きです。

(3)マスコミの取材
弁護士は、新聞やテレビ、
雑誌といったマスコミの取材を受けることがあります。

〜の分野に詳しい〜弁護士のコメントというものです。
僕も何度か取材を受けたことがありますが、
このマスコミの取材は、ほとんどが無償です。

弁護士も〜の分野に詳しいと
マスコミに取り上げられることにメリットもありますから、
時間が合えば、大抵の弁護士は
無償で応じているのではないでしょうか?

僕は、つい最近も、
「盗撮」の法律上の問題点について、
取材を受けました。

(4)勉強会や社員研修会の講師
異業種交流会あるいは業界団体などの勉強会や
社員研修に弁護士を利用することもできます。
弁護士に話を聞くのは、
トラブルが起こってからだけではないのです。
トラブルになりやすい事例や
自分の業界の法律はどうなっているのかなどを
予め学んでおくことも重要です。

気になる料金ですが、
弁護士にも、テーマや内容、時間によりますが、
僕が過去引き受けた例では、
90分で5万円から15万円でした。
他の弁護士でもそれくらいなら
引き受けてくれると思います。

僕が過去話をしたテーマについては、
僕のホームページの講義研修を見てください。

(5)記者会見
弁護士が記者会見すると言えば、
自分の起こした訴訟について
記者会見するのが通常です。

そうではなく、
みなさんが記者会見する際に、
傍についていたり、
代わりに記者会見で話したりすることも、
弁護士に依頼することができます。

弁護士は、事実関係を整理して
説明することには慣れているし、
相手から質問を受け、
答える必要のあること、
答える必要のないことを
判断しながら話すことにも慣れています。

イラクの人質問題の際、
犯罪や訴訟がらみではないのに
人質となられた方の代わりに、
弁護士が記者会見に応じました。

以上のように、弁護士は、
「トラブルが起こってから相談に行く」以外にも
利用方法があるのです。
覚えておくと役に立つこともあるかもしれません。


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