弁護士・高島秀行さんが紹介する
事前に備える賢い法律利用方法

第161
100円を150円で買う人がいるか

みなさん、
100円を150円で買って欲しい
と頼まれたら、買いますか?
普通の人は、
100円は100円なのだから、
100円を超える金額で
買う人はいないでしょう。

しかし、現実の社会では、
150円どころか、
もっと高い金額で買う人もいます。
これが借金です。

借金で困った方の相談を受けますが、
借金をするときには、
借入金額だけしか
気にしない人がほとんどで、
いくらを借りたときに、
月の返済額がいくらとなり、
総額いくらを返済し、
いつ返済が終了するのかについては
わかっていないようです。

最近は、銀行やサラ金などのホームページで、
借金のシミュレーションが
できるようになっています。
これを利用して計算してみると、
100万円を
サラ金で27.375%の金利で借りて、
3年(36回分割)
で返済しようと思うと、
毎月4万1027円
の返済をする必要がある
ということとなります。

これはどういうことかと言うと、
100万円をサラ金で借りると、
月4万円以上は返済しないと、
3年で返し終わらないのです。
ということは、
サラ金で100万円借りてしまうと、
これまでの支出から
4万円も削らなければならないということです。

しかも、100万円を借りて
3年で返済する場合の返済総額は、
4万1027円×36回=147万6972円となります。

要するに、100万円を
147万6972円で買っているわけです。
これがタイトルの
100円を150円で買うという意味です。

上の例では3年(36回分割)払いとしたので、
返済総額147万6972円ですが、
5年(60回分割)払いとすると、
1回の返済額は3万0760円になりますが、
返済総額は184万5600円となります。
100円を180円で買うということとなるのです。

なお、僕の見たサラ金のホームページでは、
返済総額が出てくるものはありませんでした。
やはり返済総額がわかってしまうと
営業的にマイナスだからでしょうか。
そこで、
みなさんが返済総額を知りたい場合は、
1回の返済額に
返済回数を掛けてください。
そうすれば、
借金することは、相当な損だということが
わかると思います。


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2006年6月6日(火)

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