弁護士・高島秀行さんが紹介する
事前に備える賢い法律利用方法

第197回
競売物件にローンは使えるか

競売物件が
なぜ安いかというお話をしています。
競売物件は、
記録の閲覧開始から
20日程度で入札を受け付け、
入札期間は1週間です。

したがって、
記録の閲覧をしてから、
約4週間で、競売物件の情報を集めて、
競売物件を買うのか、
その代金はいくらとするかなどを決定し、
しかも、入札で当選した場合の
代金の資金繰りまでしなければなりません。
ちなみに、入札の際に、
最低売却金額の2割を基準として
裁判所が定めた金額を
支払わなければなりません。
入札に外れた場合は戻ってきます。
しかし、入札に当選したのに、
残代金が支払えない場合は
没収されます。

だから、資金繰りの目処が立たないのに
保証金を支払って入札するのは危険です。
不動産購入では、
代金が高額となることから、
みなさん住宅ローンを
利用するのが普通です。
しかし、普通の銀行は
競売物件には、
住宅ローンを貸しません。

競売の制度上、
銀行が競売物件を
担保に取ることは
容易になったのですが、
これまで説明したとおり、
競売物件は、
代金を支払った後で、
建物の欠陥や
明け渡しなどで
トラブルになる可能性が
高いことが理由です。

競売物件購入について、
お金を貸す
貸金業者もいるようです。
もちろん、
通常の住宅ローンよりは
金利が高くなるようです。
このように、競売物件は、
後で、建物の欠陥や
立退きなどが
問題になるかもしれないリスクがあり、
短期間で資金繰りまで
用意しなければなりません。

普通の不動産売買に比べると、
かなり不利な条件での売買となります。
だから、最低競売価格は、
市場価格の7割くらいと
安く設定されているのです。
通常の不動産売買と
同じに考えて、
安易に入札すると、
思わぬ損を
被ることになってしまいます。
お気をつけください。


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2006年10月10日(火)

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