弁護士・高島秀行さんが紹介する
事前に備える賢い法律利用方法

第238回
ネットの情報は正しいか

みなさんも、
インターネットのおかげで
HiQの情報を無料で見ることができています。
本当に、インターネットは、便利で、
知りたい情報を検索すると、
無料で、即座に手に入れることができます。
僕も、ネットから情報を得ることも多いです。
みなさんは、人から聞いた話は、
その人がどういう人か
(専門家ではないなど)がわかっているので、
話半分で聞くことが多いと思います。

しかし、文章で書いてあると、
それが本当のことのように
思えてしまうのではないでしょうか。
ネット上の情報は、
たいてい無料で発信したい人が発信しているだけです。
だから、その内容が信頼できる内容なのかどうかは、
それを書いている人が、どういう人で、
どういう目的で書いているのかにもよります。
ネット上の情報には、
自分の広告宣伝になるように
作られていることも多く、
そういう場合には、中立の情報というよりは、
書いている人に有利な見方から書かれています。
ひどい場合は、読んだ人を騙そうと考え、
わざと嘘が書かれていたりします。

書き手も、無料の情報提供なので、
裏づけを確認せずに、
安易に書いて勘違いしている場合もあります。

だから、知りたい情報を検索するときには、
一つの意見を鵜呑みにせずに、
いくつかの情報を比較してみることが必要だと思います。
特に、トラブルの解決についての
ネット上での無料回答、
あるいは有料回答などがありますが、
回答する人が、弁護士や税理士などの
専門家ではない場合には、
本当かどうか、再度、
専門家に確認した方がいいと思います。

以前、一般の方に、一般の方が、
絶対こうだと回答していて、
でも、実際は誤りであった
ということがありました。
また、ホームページにこういうことが書いてあったが
そのようなことができるのか
という相談もありました。
それは、通常ほとんどできないことでした。

ネット上の情報は、
全てが正しいというわけでもありませんが、
全てが誤っているというわけでもありません。
最初に言ったとおり、
迅速に、無料で、
有用な情報を検索することができるということは、
ネットの大きなメリットです。
しかし、誤りや嘘も混じっているということを
常に頭に置いておかないと、
ひどい目に遭ってしまう場合もあるので、
みなさん、わかっているとは思いますが、
十分気をつけてください。


←前回記事へ

2007年3月6日(火)

次回記事へ→
過去記事へ
ホーム
最新記事へ