弁護士・高島秀行さんが紹介する
事前に備える賢い法律利用方法

第267回
中国製を批判できるか!

最近、中国製の商品に、
人の健康に害を及ぼすような物質が使用されている
というニュースを耳にします。
みなさん、中国製の商品は怖いと思ったはずです。
そして、みなさんは、
「高いけれど、やっぱり日本製が安心。」
と思ったはずです。
僕もそう思いました。
しかし、朝日新聞の記事を見て、びっくりしました。
牛肉のミンチに豚肉や鶏肉、
豚の心臓や内臓が混ぜられていたというのです。

一番ショックだったのは、
「腐臭を発するような肉を仕入れた後、
殺菌処理をしたうえ、
牛肉に見せかけるために家畜の血液で
赤く着色して使ったこともあった」
と言うところです。

僕は、食については、素人ですが、
こんなものを食べて大丈夫なのでしょうか?
日本の会社で、
「こんなことをするところがあるんだ」とびっくりしました。
柳田さんが、コラムで、
「中国は、ばれなきゃいい」という社会だと言っていましたが、
信じられませんが、今の日本でも、
そういうことをする会社はあるのです。

経済が発展していない社会では、
偽装がばれても、もともと失うものが少ないですから、
ばれるリスクを背負っても偽装するということに、
経済的合理性はあります。
しかし、日本のように、経済が発展した社会では、
ばれたときに失うものがあまりに大きいので、
偽装などはしないと思っていたのですが、
そうでもないようです。

柳田さんのコラムで中国がしていると書かれていたように、
日本でも、注文者が牛を殺して
肉をばらすところから見張っていないと、
きちんとした牛肉を食べられない
ということなのでしょうか。





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2007年6月21日(木)

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