弁護士・高島秀行さんが紹介する
事前に備える賢い法律利用方法

第308
サブプライムが不動産にも影響

HiQをご覧のみなさんは、
投資に関心のある方が多いので、
サブプライム問題の影響で、株価が下がり、
やきもきしている方も多いことと思います。

経済は、全てつながっているようで、
サブプライム問題の影響を受けているのは、
株だけではありません。
上昇モードにあった不動産にも影響を与えています。

みなさんの中には、
弁護士は、不動産の取引に関係するような仕事をするのか
と思われる方もいらっしゃるとは思いますが、
意外に不動産取引に関与することは多いです。
例えば、
多額の負債を抱えた会社や個人の借金の整理をする際に、
資産として不動産があれば、
その不動産を任意で売却します。
また、遺産分割で、不動産を売却して、
その代金を分けるという方法もあります。

そんなこんなで、
僕が不動産取引に関与することは比較的多いのですが、
今年の3月から5月は、
不動産を買おうとする不動産業者は、
行け行けという感じでした。
(僕の取り扱うのは、ほとんど東京の物件です。)

そして、場所がよく、高額の物件ほど、
こちらが予想していた値段よりも高い値段で取引されていました。
ところが、近頃は、
サブプライム問題の影響か、
不動産の価格が上がりすぎたためか、
なかなか高額物件の動きが鈍くなってきたようです。
もちろん、不動産が全体的に、
春ごろに比べると売りにくくなっています。

不動産が、高く売れれば、
借金の返済が多くできることとなりますし、
依頼者の取り分も多くなります。
逆に予定していた金額で売却できないと、
解決する事件も解決しないということにもなってきます。

人間高く売却できると思っていたのに、
下がってしまった場合には、
なかなかその値段での売却を納得できないものです。
だから、今回のように
急に値段が上がって急に下がるのは困りますね。





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2007年11月20日(火)

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