弁護士・高島秀行さんが紹介する
事前に備える賢い法律利用方法

第331回
お金持ちの親は取り合い

高齢化社会で問題となるのは、
その高齢者の面倒を誰が見るかという扶養の問題です。
年金問題も、この高齢者の扶養と関係しています。
そもそも、歴史的には高齢者の面倒は、
長男の嫁などが見て、
その生活費も長男などが出してきました。

しかし、それでは、
高齢者の扶養について負担する人間が一部に偏ってしまうし、
逆に、扶養してくれる長男や長男の嫁がいない高齢者は
生活に困ってしまうということで、
年金制度と介護保険制度ができたわけです。
しかし、これら年金制度と介護保険制度だけで、
全ての高齢者の扶養ができるかというと、
高齢者が増加しているのに若い人口は減少しており、
1人あたりの負担する金額の問題もあって、
なかなかうまくいっていないようです。

そこで、子供の間で、
高齢の親の面倒を誰が見るという問題が、
生じるわけです。
お見合いパーティーで、
自営業の長男は、親と同居し、
将来親の面倒を見なければならないことから、
嫌われるそうです。
そういう風潮もあることから、
子供の間で、
誰が親の面倒を見るのか押し付け合いとなるケースもあります。

しかし、逆に、子供同士が、
自分が親の面倒を見ると、
親の取り合いになる場合もあります。
それは、親が資産家であるケースです。
お金の力は、偉大ですね。(笑)





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2008年2月12日(火)

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