弁護士・高島秀行さんが紹介する
事前に備える賢い法律利用方法

第343回
ワッハ上方も児童文学館もあった方がいいけれど

テレビタレント出身ということで、
何かとテレビなどマスコミに取り上げられる大阪府知事。
これまで、目立ってきたことからか、
反対の論調の報道をされることが多いようです。

しかし、いわゆる大阪の箱物施設について、
知事が廃止すると言うと、
マスコミは、中立という意味なのか、
知事を批判する意図なのか、
市民は、その施設を必要としているというコメントを流します。

そのコメントの取り方や流し方が問題です。
どんなに無駄な施設でも、
市民にとってはあった方がいいわけです。
例えば、みなさんが、
一生に一度しか行かないかもしれない施設でも、
近くにあるならあった方がいいじゃないですか。

だから、テレビのインタビューで、
この施設はあった方がいいですかと聞かれれば、
あった方がいいというに決まっているわけです。
問題は、その維持費にあります。

ワッハ上方という上方演芸の資料館があるそうです。
大阪には笑いの文化が根付いているので、
その資料館は必要だという意見があります。
確かにないよりあった方がいいでしょう。
しかし、その維持費として、年間数億円かかるそうです。

だから、テレビでインタビューをするときには、
「大幅な財政赤字を抱える大阪府が、今後毎年、
数億円ずつかけても維持して行った方がよい施設なのでしょうか」
と聞かなければ、
真の民意を聞いたとは言えません。

大阪の児童文学館も、
図書館との統合に批判的な意見が
ニュースで取り上げられていましたが、
「大幅な財政赤字を抱える大阪府が、
今後毎年、数億円ずつかけても、
他の図書館と統合しない方がよいのでしょうか」
と聞かなければならないのです。

ないよりもあった方がよいことを言い出したら、
財政再建などできるはずがありません。

僕は、大阪府知事を好きでも何でもありませんが、
マスコミが大阪府民のためでなく、
府知事をバッシングするための論調で、
ニュースを構成しているように見えたので、
取り上げてみました。
これは、大阪だけでなく、
道路でも、他の都道府県の施設でも同じことなのです。





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2008年3月25日(火)

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