弁護士・高島秀行さんが紹介する
事前に備える賢い法律利用方法

第524
地方も、弁護士が倍増

最近よくマスコミで、
弁護士の就職難が取り上げられるので、
このコラムでも取り上げています。

以前、医者の数を増やしても、
なかなか地方には行く人が少ないので、
弁護士も、増やしたからといって、
地方に行くとは限らないというお話をしました。

ところが、弁護士は、司法試験の合格者が増えて、
都市部での就職が困難となったことからか、
地方で就職したり、開業したりすることが増えているようです。

産経新聞によれば、滋賀県は、
平成12年には42人しかいなかったけれども
(それはそれで少ないので驚きですが)、
平成21年12月時点で、97人と2倍以上になったそうです。

やはりこれまで、少なかった島根県や釧路でも、
弁護士がこの10年で、2倍以上に増えたそうです。

弁護士会で発行している「自由と正義」という雑誌があり、
そこにも、地方の弁護士の数についての記事が
掲載されているのですが、
10年前と比べると、
2倍以上に増えたという地方が多いような気がします。

とすると、地方のみなさんは、10年前に比べると、
だいぶ、弁護士に相談しやすくなっているはずなのです。

僕は、東京で弁護士をしているので、
地方のみなさんが、この10年で、
弁護士にアクセスしやすくなっているかどうかは、
ちょっとわかりません。

もし、アクセスしにくいとすれば、
地方の弁護士、あるいは弁護士会が、
インターネットで情報を発信していないということか、
弁護士が地方裁判所の近くに事務所を構えているので、
そこまで行くのに交通の便が悪い
ということではないかと思います。

前者の問題は、弁護士や弁護士会が努力する問題だと思いますが、
後者の問題だとすると、
それは地方の交通機関などインフラの問題で、
それは弁護士増員によっては解決できないと思います。
 
さて、先日取り上げた給食費の問題で、
給食は任意なのか全員強制なのか、
親が支払うのか子供が支払うのかと質問したところ、
回答してくれた読者の方がいます。
ありがとうございます。勉強になります。

その方によると、給食を希望する場合、
親が給食費支払いの同意書を出し、
希望しない場合は弁当を持参することになっているようです。

だから、給食は任意で、
親が支払い義務を負っているようです。
給食は、地方自治体により取り扱いが違うとは思いますが、
給食があるところは、
大体このような感じかもしれませんね。


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2010年1月26日(火)

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