弁護士・高島秀行さんが紹介する
事前に備える賢い法律利用方法

第531回
やっぱり二代目は?

先日、大手化粧品メーカーの副社長が
ストーカー容疑で逮捕という新聞記事を見て、
「何で、○○の副社長がストーカーなんてしているんだ?」
「○○の副社長ってそんなに暇なのか?」などと思いました。

というのは、ストーカーというのは、
その対象となる相手に付きまとったり、
多数のメールを送ったりする犯罪ですから、
基本的に忙しい人はできないと、僕は思っているからです。

新聞記事を見て、さらに驚いたのは、
この副社長が43歳だったことです。

43歳で、副社長になるくらいだから、
「それは、仕事ができて、忙しいんじゃないの?.
それなのに、何でストーカーなんて?」と思いました。

ところが、その記事の最後に、
○○の会長は容疑者の実父と書かれていました。

そこで、僕は、
「自分の力で副社長になったわけでもなく、
それで、ストーカーをする暇があるほど
仕事も忙しくなかったんだ。」
と、ちょっと納得してしまいました。

僕は、実際に副社長がどのくらい仕事ができて、
普段、仕事でどれくらい忙しいのかもわかりません。
しかし、二代目は、このようなことをすると、
世間に「やっぱり二代目は?」というように思われてしまいます。

ただでさえ、二代目は失敗すれば、
「やっぱり二代目は?」と、
創業者と比べられてしまうプレッシャーを受けながら
仕事や生活していますから、大変だとは思います。

二代目の方は、
成功しても創業者と比べられて嫌でしょうけれども、
比較されるのは、宿命ですから、
開き直って、「さすが二代目は、創業者の血を引いている」
という意味で、「やっぱり二代目だ」
と言われるように頑張ってもらいたいものです。


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2010年2月23日(火)

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