弁護士・高島秀行さんが紹介する
事前に備える賢い法律利用方法

第628回
契約社員が正社員になれる?

契約社員は、一般的に、
雇用期間が半年とか1年とか
期間を定めて雇用されている従業員のことを言います。

これに対し、正社員は、
期間を定めずに雇用されている従業員のことです。

期間を定めずに雇用されているのだから、
いつでも解雇できるかというと、そうではありません。
法律上、解雇は厳格な要件で制限されているので、
定年退職まで、勤められるのが正社員なのです。

契約社員は、契約期間が定められていますから、
原則として、期間が満了したら、辞めなければなりません。

契約社員と正社員の一番大きな違いは、
期間が来たら辞めなければならないということです。
契約社員であっても、契約の更新がなされる場合も多く、
契約社員なのに、
10年以上同じ会社で働いているケースもあります。

そういうケースでは、
更新手続がなされていなかったり、
なされていたとしても形式的だったりします。

仕事も、正社員と同じようなことをするようになります。
こういう状態が長い間続いた後で、会社が、
突然契約期間が満了したから辞めて欲しい
ということが許されるでしょうか。
このような契約期間満了を理由に
契約社員に辞めてもらうことを「雇止め」と言います。

先ほど説明したとおり、
契約社員であれば契約期間が満了したら
辞めなければならないのが原則です。

しかし、上記のような長期間更新を繰り返し、
更新手続もいい加減にしているような場合は、
契約社員であっても、裁判で、
実質的に無期限の
雇用契約になったと判断される可能性があります。

そうなると、契約期間が来たという理由だけでは、
会社は従業員を辞めさせることができなくなります。

即ち、契約社員でも
正社員と同等の扱いを受けることになるのです。
会社は、契約社員を雇っている場合は、
更新するかしないかは、厳密に判断して手続きを取っておかないと
正社員を雇ったことと同じになります。

逆に、契約社員の人でも、更新がいい加減に行われ、
長期間雇われている場合には、
簡単にクビを切られない正社員となっていることとなります。


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2011年2月17日(木)

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