弁護士・高島秀行さんが紹介する
事前に備える賢い法律利用方法

第697回
テレビでのコメントのギャラは

11月に入って、世間の話題は、
TPPとギリシャの債務問題に変わったようです。
10月は、暴力団との交際問題で
有名芸能人が引退をすることがあり、
東京都の暴力団排除条例が
テレビ、新聞、雑誌等のマスコミで取り上げられました。

珍しく、僕も、テレビ、雑誌、新聞から、
取材をたくさん受けました。
テレビでも、雑誌でも、記者のみなさんは、
そうそう詳しい知識を持っているわけではないことが多いのです。
そこで、取材を受けると、大体、
1時間から2時間くらい話をして、
全体像と個別の問題について教えてあげることが多いです。

今回のようにたくさん取材を受ける場合、
大体説明することは一緒なので、
一緒に取材に来てくれると、
何度も同じことを話さずに済むのでうれしいのですが、
なかなかそうもいきません。

忙しい中、ほとんど知識のない記者の取材に
1時間から2時間対応して、テレビの場合、
コメントしている場面が写るのは数十秒。
では、このマスコミ各社から取材を受けた場合のギャラは
どうかと言うと、ないところが多いです。
即ち、0円です。

くれるところでも、5000円とか1万円とか
そのような感じです。
テレビのスタジオに赴き、コメントするのであれば、
それなりのギャラがもらえるのかもしれませんが、
事務所で1時間から2時間くらい取材を受けたくらいでは、
ほとんど収入とはなりません。

それにもかかわらず、取材を受ける理由は、
有名になりたいからではありません(笑)。
1つは、弁護士としてきちんとした法的知識を
世間に広めることに貢献するためです。

もう1つは、テレビや新聞、雑誌でコメントしたと言うと、
みなさんが、僕を、きちんとした弁護士なんだと
信用してくれるからです。

これからも、機会があれば、取材等には応じて行きたいと思います。


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2011年11月8日(火)

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