弁護士・高島秀行さんが紹介する
事前に備える賢い法律利用方法

第746回
ドラマ「リーガル・ハイ」

現在、弁護士が主人公のドラマが放映されています。
タイトルは「リーガル・ハイ」と言います。
弁護士のドラマと言えば、一般的には、
主人公の弁護士が社会正義のために真実を明らかにする、
というか、刑事事件で
真犯人を見つけて無罪を勝ち取るという話が多いです。

しかし、この「リーガル・ハイ」というドラマでは、
主人公の弁護士は、依頼はお金で決まり、
報酬さえもらえばどんな事件も勝つというのが信条です。

この主人公の弁護士と、
正義感が強いけれども弁護士としての能力が今一つの
新米弁護士との掛け合いを軸に、話が進んで行きます。

取り上げる事件は、刑事事件もあり、民事事件もあり、
主人公がふざけているように見えるコメディーですが、
僕が見た範囲では、各回の話の結末で
事件の裏を見せるような工夫がされており、なかなか面白いです。

裁判では、民事裁判でも全部口頭でやり取りされていたり、
(実際の民事裁判は、書面主義です)
弁護士がスパイを使って相手を探ったり、
(実際はスパイを使ったりはしません)
相手に弁護士が付いているのに、
直接当事者と接触したり
(相手に弁護士が付いている場合
相手本人と直接接触することはできないルールとなっています)、
など現実と異なる点はあります。

みなさんがドラマを見て、
弁護士はこのようなことができると勘違いされてしまうと困りますが、
弁護士が主人公のドラマとしては面白いので、
興味のある方はご覧いただければと思います。


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2012年5月17日(木)

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