弁護士・高島秀行さんが紹介する
事前に備える賢い法律利用方法

第754回
変な依頼者には変な弁護士が付く?

一般的に、弁護士は司法試験に合格し、
その上、研修まで受けて、
さらに卒業試験に合格してから、なるもので、
一定の法律の知識を持っている上に、
かなり訓練を受けているので、
そんなにおかしなことをする弁護士はいません。

しかし、例外はどこにでもありますから、
基本的知識に欠けていたり、
変なことをしたりする弁護士も例外的にいるのです。
そして、変な依頼者には変な弁護士が付くことが多いです。

その理由はこうです。
変な依頼者は、まともな理屈ではなく、
自分の変な主張を通そうとします。

しかし、まともな弁護士であれば、
変な依頼者の変な主張には取り合ってくれないでしょう。
その主張は通らないよとアドバイスすると思います。
変な依頼者は、
自分の主張を受け入れてくれない弁護士には依頼しないしないでしょう。

変な依頼者は、
自分の主張に耳を傾けてくれる弁護士に依頼することとなります。
それは、変な弁護士となるのです。

それから、弁護士は知り合いの紹介で依頼を受けることも多いし、
依頼者の方も知り合いの紹介で弁護士に依頼するということも多いです。

変な依頼者の知り合いは、
その人と気が合うわけだから変な人が多いわけで、
変な人から紹介を受けると
変な弁護士を紹介されるということになるのです。

変な人にとっては、
自分の主張を聞いてくれる良い弁護士だからよいのですが。
もちろん、良い弁護士に変な依頼者が付いたり、
変な弁護士に良い依頼者が付いたりすることもありますが、
変な依頼者には変な弁護士が付く可能性が高いです。

そういうケースに当たってやっぱりなと思うことがあったので、
みなさんにお話ししてみました。 


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2012年6月14日(木)

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