弁護士・高島秀行さんが紹介する
事前に備える賢い法律利用方法

第766回
広告を出している弁護士は?

最近は、みなさんが電車に乗ると、
弁護士の広告が掲載されていることが
当たり前になったと思います。

以前は、弁護士が広告を出すことは禁止でした。
名刺や年賀状、挨拶状といった
あまり広告とは思えない方法で、
みなさんに弁護士のことを知らせるしかありませんでした。

以前は、弁護士がホームページを作ることも
広告になるので禁止だという議論がありました。

しかし、今は弁護士の広告は自由となり、
もちろん、ホームページを作成するのも自由となりました。

電車に弁護士の広告を載せたり、
テレビやラジオのコマーシャルを利用したりする弁護士も
出てきました。

では、広告を出している弁護士は
よい弁護士か悪い弁護士かというと、わかりません。

広告を出している弁護士の中には、
借金の整理を多く取り扱っている弁護士がいます。

借金の整理を多く取り扱う弁護士や法律事務所では、
弁護士の割合に比べて事務員の割合が多く、
弁護士が事務所にはほとんどいないというところもあるようです。

相談に行っても弁護士が対応しないという事務所は
気を付けた方が良いでしょう。
法律相談は弁護士がしなければならないからです。

また、これまでの弁護士は広告が禁止だった期間が長いので、
広告にあまり積極的ではありません(ホームページは別です)。

そこで、まともな弁護士、普通の弁護士の多くは、
あまり広告を出していないと思います。

広告を見て、弁護士に相談するときは、
実際に弁護士に会って、自分に合うかどうかや
自分の知りたいことをよく説明してくれるか、
誠実そうかなどで、判断してください。

このことは、広告を見ないで
誰かの紹介で弁護士に相談するときも同じですけどね。


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2012年7月31日(火)

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