第35回
コンピューター業界で一番エライ? SE 前編

前回、前々回とプログラマーに関して紹介してきました。
続いて紹介するのはそのプログラマーの上位職にあたる「SE」です。
ご存じだとは思いますが「SE」というのはシステムエンジニアの略称で、
コンピュータ業界に様々な職種あれど、もっともエライ職種の1つです。
まっ、インドのカースト制度で言えばバラモンのような職種ですね。

さて、そのSEの職務内容なんですが、
これがもう嫌になるぐらい守備範囲が広いので、
どのようにお伝えしていいのか困ってしまいます。
例えば、前回紹介したようにソフトウェアを製作していく上で、
プログラマー達のまとめ役になるのもSEですし、
銀行などの基幹システムを構築する上で
その設計役を担うのもSEという職種です。
カーナビゲーションのシステムを構築するのもSEの仕事ですし、
まぁ、コンピュータの存在するところにおいて、
何かを「設計」するという役目のヒトは
みんなSEと呼んで差し支えないかと思います。

しかしですね、ここでは紙幅の都合もあり
とても全部を紹介するワケにいきません。
そこで、前回紹介したプログラマーと同一の
職務内容(ソフトウェア製作)で紹介していきたいと思います。

プログラマーの紹介のところで、
「仕様書」という言葉が出てきたのを覚えているでしょうか?
プログラマーはこの仕様書をSEから渡されるのですが、
SEもまた仕様書を受け取る立場にあるのです。
SEが仕様書を受け取る相手は、その仕事のクライアント(註1)からです。
クライアントの希望というのは「あーして欲しい、こーして欲しい」という、
それこそ雲を掴むような話です。
ですから、クライアントからの「仕様書」が
非常に抽象的な内容になってしまうのは致し方ないことです。
この抽象的な内容の「仕様書」を
コンピュータの現実的な機能に置き換えていく
というのがSEの最初の仕事となります。

さて、次回ではこの仕事の続きから、
より詳しい作業内容まで踏み込んでいきたいと思います。


註1: ここでいうクライアントとは仕事の発注者、つまりお客様のこと。


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2002年11月24日(日)

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