12月16日(月)
晴れ、風力3以下
最高気温6℃、最低気温−4℃
昨日は北京にこの冬初めての雪が降りました

第20回
小学生は一人で学校に行けません

かつての日本は「安全と水はただだと思っている」
と諸外国から言われていました。
しかし、近年、凶悪犯罪が多発し、検挙率は落ち、
治安は年々悪くなっている、と聞いています。
それでも、「小学生が一人で歩いて学校に行っている」
という状況は、中国からしてみれば信じられない事です。

中国では親か親族が毎日必ず、子供を学校に送り、
授業が終われば学校に迎えに行きます。
日本の状況から考えると「過保護」と思われるかもしれませんが、
中国で日本の様に一人で通学して、
小学校6年間を無事に終われる子供は、
多分一人もいないと思います。

送り迎えの方法は、いろいろあります。
金持ちは車で、学校が近くにあれば徒歩で良いのですが、
金持ちでなくて、学校が遠い場合は、
バスか自転車で送り迎えする事になります。
しかし、北京の朝のバスは渋滞でなかなか来ないし、
来てもものすごく混んでいるので、
子供連れで乗るのは大変です。
となると、自転車になるのですが、
非力なお母さんが子供を乗せて何キロもの道のりを
毎日送り迎えするのは大変です。

そこで活躍するのが電動自転車です。
電動自転車は3,000元(45,000円)前後と、
普通の自転車の10倍もするのですが、
朝夕は電動自転車に子供を乗せた
お母さん達をたくさん見かけます。
こういうのは現地の事情を熟知していないと、
なかなか分からない需要ですね。

その他の防犯関係のビジネスで日本に無いものとしては、
「防盗門」があります。
これは、通常の家の扉の外側に付ける、鉄製の扉です。
これを買ってきて付ければ、
泥棒は2回鍵をこじ開けなければならなくなる為、
泥棒のやる気を著しく削ぐ事になります。
北京の安マンションの扉は木製のものが多い為、
ほとんどの家にこの「防盗門」が付いています。

又、泥棒の窓からの進入を防ぐ為、
ほとんどの家の窓には鉄格子が付いています。
気分的には毎日牢屋の中で暮らしている様で
いやだと思いますが、防犯の為なら仕方ありません。


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