12月18日(水)
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第21回
セコムのシステムで安心を買う

高級マンションや外国人用マンションになると、
通常、入口に警備員がいて、
住人以外の建物への侵入を厳しくチェックしています。
私が現在住んでいる外国人用マンションは、
敷地内に入る時に警備員のチェックを受け、
建物に入る時に再度チェックを受け、
更に、パスワードを押さないとエレベーターホールに
入れない様になっています。
これだけセキュリティーがしっかりしていると、
家の扉が木製で鍵が一つしか付いていなくても安心です。

一般庶民の生活からして、防犯意識がこんなに高いので、
現金輸送車などは大変です。
現金輸送車が銀行に横付けして、現金を運び出す際には、
現金を持った銀行員を4人の警備員が囲むようにして
銀行に入っていきます。
警備員はヘルメットと迷彩服を身に付け、銃を構えています。
そばを通ると撃たれそうで怖いです。
そういえば、中国の銀行は店側と客側は強化ガラスで
完全に仕切られており、
店側に入る為には、パスワードを押して
鉄製の扉から入るしかありません。
こう比べて見ると、日本の銀行は信じられないぐらい無防備です。

オフィスビルにも高級マンション同様、
警備員が常駐しています。
中国は人件費が安いので、
警備員を雇って24時間体制で不審者の進入をチェックしても
費用はたかが知れているのですが、
人間は不完全な動物ですので、
気が緩んだときに侵入を許してしまう可能性もありますし、
給料が安いだけに、
はした金で泥棒側に寝返ってしまう警備員が
いないとも限りません。
日本の会社ではセコムが積極的に
無人セキュリティーシステムの売り込みをしていますが、
こうした事情を考えると、
今後「ちょっと高いけどセコムのシステムで安心を買うか」
という会社やオフィスビルが増えていくのではないかと思います。

こうした中国では当たり前の防犯、護身を行う、
という事を前提として、
敢えて言わせて頂ければ、北京は治安が良いです。
北京に限らず、中国の犯罪は非常に分かり易いです。
犯行の動機のほとんどが、恨みと貧乏のどちらかです。
人から恨みを買わず、貧乏人が多い地域に足を踏み入れなければ、
比較的安全に暮らせます。
日本の様に、頭がおかしい人が、突然、
何の理由も無く周りの人を皆殺しにする、
という様な事は、中国ではほとんど聞きません。


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