第34回
柳田版、中国ビジネス用語辞典(あ行)

さて、ここまで2ヶ月半にわたり、
「中国ビジネスのススメ・入門編」という事で、
中国人と日本人のものの考え方の違いをお話ししてきました。
中国人と日本人は顔が似ているので、
中国ビジネスにおいても、
ついつい日本の尺度でものを考えがちになってしまいますが、
「常識が全然違う」という事を常に念頭に置く事によって、
大きな失敗も無く、いらいらする事も無く、
中国ビジネスを進める事が出来るのではないでしょうか。
私の講座が、その一助になれば幸甚です。

今日からは、「入門編」最後の締め括りとして、
「柳田版、中国ビジネス用語辞典」をお届けします。
中国ビジネスを進めるに当たって、
良く耳にする言葉がありますが、
それらの言葉を額面通り受け取ると、
大失敗の原因になる可能性もあります。

日本でも、営業に行って、
「検討して置きます」と言われたら、
「直接「要りません」というと
せっかく来て頂いたあなたに失礼なので、
「検討して置きます」と言いますが、
検討はしませんし、買う事もないでしょう」
というお断りの意味です。
それを額面通りに受け取って、
「ご検討の結果は如何でしょうか」などと電話を掛けたりすると、
「こいつはアホか」と思われてしまいます。
我々日本人ならば、その辺のニュアンスは分かるのですが、
外国人が日本で営業をして「検討して置きます」と言われたら、
普通「脈アリ」と思ってしまいます。

中国ビジネスでも同じ事が言えます。
中国語の辞書には載っていない、
各言葉の裏に隠された本当の意味を良く理解して、
中国ビジネスを成功に導いてください。

(あ行)

(いんがいしー、そのはずです)
確認するのが面倒くさい時に発する言葉。
(例)
柳田「今回契約分の生産はいつ完了するか、
工場に確認して頂けますか」
張 「今週中」
柳田「何で工場に問い合わせもしないで、即答出来るんですか。
本当に今週中に生産が完了するんですか」
張 「(いんがいしー、そのはずです)」

続きはまた来週。


←前回記事へ 2003年1月17日(金) 次回記事へ→
過去記事へ
ホーム
最新記事へ