第35回
柳田版、中国ビジネス用語辞典(か〜さ行)

(か行)

干杯(かんぺい、乾杯)
宴会で歓迎の意を表す手段。
文字通り「杯を干す事」なり。
ちょっとでも残すと怒られる。

(ぐぁんし、関係)
政府機関との人間関係の事。
これが無いと商売は難しいし、これだけで商売している人もいる。

(ぐおようちーいえ、国有企業)
利益よりも雇用の確保に重点が置かれた企業形態。
故に、従業員数は海外の同業種同規模企業に比べて二ケタ多い。
当然、従業員は「遅れず、休まず、働かず」。

公安局(ごんあんじゅぃー、警察署)
知り合いがいると何かと便利な国家機関。

(さ行)

(さんじゃおじゃい、三角債)
中国全土に張り巡らされた「お前に払う金は無いネットワーク」。

(じゃーふお、ニセモノ)
世の中に信じられないぐらい氾濫している。
中には「こんな安いもののニセモノ作って、儲かるのか? 」
と他人事ながら心配になるものも。
(類)
盗版(だおばん、CD/VCD/DVDなどのニセモノ)
映画も音楽も1枚10元(150円)が相場。

夏利(しゃーりー、シャレード)
日本車の評判を地に落とした車。
北京ではタクシーに多用されているが、
冬は走ると隙間風が入ってきて寒い。
実際は、中国側の天津汽車が勝手に品質を落としたらしいが、
中国で名前を貸す時は、
相手が勝手な事をしないように縛っておく必要がある、
という事を学ぶ為の好例。

税金(しゅぇじん、税金)
取れる所から取るもの。
故に、真面目に納税してると、いつまで経っても儲からない。

酒井法子(じょーじんふぁーず、酒井法子)
中国で最も知られている日本人女性。
日本人に直接会った事が無い中国人はみんな、
中国語で放映される日本のテレビドラマを見て
「日本人女性は全員「じょーじんふぁーず」みたいに
優しくて美人だ」と信じて疑わない。
ちなみに2番目に知られているのは「おしん」、
3番目は「山口百恵」。

(しんよんかー、クレジットカード)
支払いの時に出すとかっこいいので作るもの。
実際は銀行の預金額イコール使用限度額なので、
信用でもクレジットでも何でも無い。

走私(ぞうすー、密輸)
政府機関の人間が自分の権力を金に換えたい場合、
最も手っ取り早いやり方。
但し、見つかると死刑になる可能性もあるので、リスクは高い。

続きは明後日。


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