第37回
柳田版、中国ビジネス用語辞典(は行)

(は行)

(ぱー、8)
日本では「末広がり」で縁起が良いが、
中国では「(ふぁーつぁい、儲かる)」の「」と
発音が似ているので、縁起が良いとされる数字。
電話番号、車のナンバーなどの世界で、高値で売買される。

(はーとんしゅー、契約書)
その時点で合意した内容を書き留めておく備忘録。
その後状況が変われば、もちろんその状況の変化に応じて
内容も変わってしかるべきもの。

(ぱいどぇい、列を作る)
中国人が最も苦手とする行為。
目標物に向かって突進あるのみ。進め〜! 


(ぴぃぇんいーめいはおふお、はおふおぶーぴぃぇんいー、
安もので良いものは無い、良いものは安くない)
交渉用語。
「これ以上値切ると、不良品出荷しちゃうぞ」という脅しの意味。

(びえじゃおじー、焦らないで)
急いでいる時に言われると一番頭に来る言葉。
この言葉は言われる度に
「中国では常に時間に余裕を持って、
事に当たらなければならない」という基本を再認識させてくれる。
(例)
柳田「王さん、船はもう着いてるのに、
何でカーゴが無いんですか? 」
王 「
(びえじゃおじー、じゃおじーいぇめいしぇんまよん、
まあ、焦らないで、焦っても何の役にも立たないでしょ)」

(ふぁーぴゃお、領収書)
税務局が企業の全ての金の動きを把握し、
徴税漏れが無いようにする為の手段。
故に、日本の様に文房具屋では売っておらず、
通し番号が付いたものを税務局で買う。
「領収書は要らないから、もっと安くしろ」という、
売り手の脱税を前提とした価格交渉も横行。
脱税に手を焼いた北京税務局は、2002年8月より
「スピードくじ付き領収書」の発行を開始。
市民が現金を当てようと、
どこで金を払っても領収書を求める様になった為、
今まで領収書を求められる事が少なかった、
飲食業、娯楽業からの税収が増加している模様。

法律(ふぁーるぃー、法律)
抜け道を探す為にあるもの。
「国に政策あれば、民に対策あり」の国なので、
抜け道をふさぐ為、毎年多くの法律が作られる。
お陰で、法律を全てちゃんと守る日系企業は、
法律対策で大変な思いをしている。

(ふぉんしゅぇい、風水)
商売をする上で、最も重視すべき要素。
いくら商品が良くても、いくら経営者が有能でも、
風水が悪ければ商売は成功しない。
経営者の業績悪化の口実にしばしば使われる。
(例)

(ちゃーるふぉんしゅぇいぶはお。めいばんふぁー。
ここは風水が悪い。どうしようもない。)」

(べんちー、ベンツ)
なんか悪い事をしない限り買えない車。
WTO加盟前は80-100%の輸入関税が掛かっていたので、
日本のベンツオーナーとは金持ちの度合いが違う。

后台(ほうたい、後ろ盾)
これが強いと、通常は下りない許認可が
「例外」とか言う名目で下りて、
市場を独占したり出来る。

続きはまた来週。


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