第100回
本場の四川料理を日本へ

中国に乗り込んで来て、
レストランを経営するのも面白いと思うのですが、
本場の中国料理を日本に持って行くのも面白いと思います。
日本には既にたくさんの中国料理店がありますが、
中国にはまだまだ日本に紹介されていない
おいしい料理がたくさんあります。

例えば四川料理です。
四川料理は日本では一般的に「辛い料理」と認識されますが、
四川の人に言わせると、
辛いだけでは四川料理とは言えない、らしいです。
「麻辣(まーらー)」、即ち、
山椒の痺れる「麻」と、唐辛子の辛さ「辣」が合わさって、
初めて四川料理と言えます。
唐辛子を使う辛い料理は、
湖南省など中国の他の地域にもありますが、
山椒の痺れを楽しむのは、四川料理だけの様です。

日本で四川料理と言うと、一番ポピュラーなのが麻婆豆腐ですが、
中国では四川料理のレストランに行って、
麻婆豆腐を頼む事は余りありません。
もちろん、メニューには麻婆豆腐はあるのですが、
他にもっとおいしいものがたくさんあるので、
どうしても麻婆豆腐の優先順位は下がってしまいます。

北京で人気の四川料理は「水煮魚(しゅえじゅゆぃー)」です。
これは直径50cmぐらいの
洗面器の様なステンレスのボウルに油を満たし、
大量の唐辛子と山椒、川魚の切り身、モヤシを入れて煮込みます。
ぐつぐつ煮詰まったら、ボウルごとテーブルに持ってきて、
浮いている大量の唐辛子と山椒を取り除いた上で、
ボウルからそのまま食べます。
唐辛子と山椒の「麻辣」味が油に移り、
油の味が魚に染み込んでいるので、
魚も「麻辣」味になっています。
簡単な料理ですが、このシャープな「麻辣」味は癖になります。
お値段は川魚が丸ごと1匹入って、38元(570円)が相場です。

もう一つ、四川料理で人気なのは「(らーずじー)」です。
この料理は、大量の唐辛子・山椒と一緒に、
さいころ大の骨付き鶏肉を炒めます。
鶏肉をその4-5倍の量の唐辛子・山椒で炒めますので、
テーブルに運ばれてくると、見た目鶏肉は見えず、
唐辛子の山盛りの様な感じです。
この料理も唐辛子と山椒の「麻辣」味が鶏肉に染み込み、
ビールのおつまみには最高の一品です。
この「」も、一皿38元(570円)が相場です。

上記2品は、非常に辛くて痺れるのですが、
日本に持って行くとしたら、出来れば、
日本人好みにマイルドにアレンジしないで持って行きたいです。
マーケットは小さくなるかもしれませんが、
癖になって何度も食べに来てくれる
リピーターが付いてくれると確信しています。


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