第128回
優秀なパートナー

独立起業して考え方が変わったのは
「仕事がある事の有り難さ」だけではありません。
給料に対する考え方も変わりました。
サラリーマンの時は
「25日の給料日が来るのが何でこんなに遅いんだ」
と思っていたのですが、
今では「もう25日か。また給料払わないかん」
に変わっています。

また、給料の額に就いても、サラリーマンの時は
「こんなに稼いでいるのに、何でこれしかもらえないんだ」
と思っていましたが、
今では「こんなに給料をやっているのに、
何でこれしか働かないんだ」と思っています。
人間というのは、勝手なものです。

サラリーマンの時より、考えなくてはならない事が、
格段に増えた事も事実です。
サラリーマンで営業をやっていれば、
「如何に売上を伸ばすか」に注力する事が出来るのですが、
会社を経営すると、売上の事以外に、
資金繰りの事、経費の事、税金の事、
人材確保の事、会社の将来の事など、
たくさんの事を考えなければならず、
なかなか営業に注力する事が出来ません。

独立起業する人は、みんな何か自分の得意分野や、
ユニークなビジネスのアイデアがあって
会社を立ち上げると思いますが、
いざ、会社を始めてみると、
サラリーマンの時には考えなくて良かった様々な問題が発生して、
その得意分野やビジネスアイデアに
なかなか注力出来ないのではないでしょうか。
また、何か1つの事に秀でていて、
更に、会計も分かり、人事も分かり、経営戦略も立てられる、
なんていう「スーパー社長」はそうそういる訳ではありません。

そうした意味で、社長が自分の得意分野や
ユニークなビジネスアイデアに注力出来る様に、
会社経営に伴う様々な事務処理を的確に行ってくれる
優秀なパートナーやスタッフの存在、というのは、
非常に大切だと思います。
特に、中国で起業する場合は、
工商局、税務局などのお役所対策も重要ですので、
その辺をうまく処理してくれる
中国人のパートナーやスタッフの確保は必須です。

本田宗一郎に藤沢武夫がいた様に、
井深大に盛田昭夫がいた様に、
松下幸之助に高橋荒太郎がいた様に、
やはり、会社の成長には、
事務処理を仕切ってくれる
優秀なパートナーの存在が不可欠なのかもしれません。


←前回記事へ 2003年8月25日(月) 次回記事へ→
過去記事へ
ホーム
最新記事へ