第154回
「人材プラス1作戦」

北京で日本語を話せる優秀な中国人従業員を確保するのは、
至難の業です。
特に、男はプライドばかり高くて、ろくなのがいません。
外国企業服務公司(外企)に頼むと、
履歴書をたくさんくれるのですが、
いざ面接してみると、
履歴書には「日本語流暢」と書いてあるのに、
日本語で面接を遂行出来ない人とか、
自分の能力は棚に上げて、
給料や待遇の話ばかりする人とか、ほとんどがクズ人材です。

もしかすると、外企が送ってくる履歴書は、
どこの会社にも雇われない浮遊人材で、
優秀な人は既に、高給でどこかの日系企業に
ガッチリと囲われているのかもしれません。

いつまでも人手が足りない状態を続けられないので、
仕方なく片目をつぶって雇ってみても、
仕事を仕切るどころか、
言われた事もまともに出来ない人が多いです。
そのくせ、給料の話になると、
ものすごい交渉能力を発揮します。
その能力、頼むから仕事で使ってくれ!
こうして見ていくと、改めて、
日本人の従業員というのは、非常に優秀であると思います。

北京でも日本人を現地採用で雇う事は出来るのですが、
日本人の給料の相場は、
日本語を話せる中国人従業員の2-3倍にも上りますので、
どうしても日本人でしか出来ない仕事以外は、
やはり、中国人従業員を雇う事になります。

こうした状況に対処する為には、
常に1人多めに従業員を雇っておくのが理想的です。
その上で常に人材の募集をして、
本当に良い人材が見つかったら迷わず雇い、
様子を見て、一番仕事が出来ない人間を解雇します。
こうすれば、人件費は1人分多く掛かってしまいますが、
どうしても従業員をすぐ雇う必要があり、
片目をつぶって
不本意な人材を雇ってしまう様な事も起きないですし、
会社内の人材のレベルもどんどん上がっていくはずです。
私はこれを密かに「人材プラス1作戦」と呼んでいます。

日本で「人材プラス1作戦」を行うと、
大変な人件費が掛かってしまいますが、
人件費の安い中国ならば、
当社の様な零細企業でも負担出来ない額ではありません。
「もうプラス1する必要が無いぐらい、優秀な従業員が揃った」
と言える日が来るまで、
「人材プラス1作戦」を続けて行きたいと思います。


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