第212回
変態の夫に貞淑な妻

責任感が強くて、苦労を厭わない日本人サラリーマンですが、
一方で変態が多い、と中国では言われています。
膨大な仕事を抱え、毎晩遅くまで残業。
会社の上司には絶対服従で、
何か言われたら「ハイ!ハイ!」とお辞儀をしなければいけない。
自分の意見を押し殺し、ひたすら耐える毎日を過ごしているうちに、
電車の中で女の人のお尻を触ったり、
裸の上にコートだけ着て、
夜中に道を歩いたりする変態になってしまうそうです。

どこからネタを仕入れてきたか分かりませんが、
「日本の男の人は、裸の女の人の体に
刺身を並べて食べると聞きましたが、本当ですか?」
と訊かれた事もあります。

若干の誤解はある様ですが、
当たらずとも遠からず、の部分もあります。
日本人のサラリーマンは真面目で責任感が強く、
仕事のプレッシャーを真正面から受け止めてしまう為、
過度のストレスが溜まってしまうのかもしれません。

一方、中国のサラリーマンは、
1日8時間働いて、ちゃんと給料がもらえれば、
会社が赤字だろうが、損が出ようが私には関係無い、
と考えている人が多い様な気がします。
もしかすると、そのぐらいに考えていた方が、
ストレスが溜まらず、変態にならずに済むのかもしれません。

日本人男性は変態が多い、と思われていますが、
一方の日本人女性は美しくて優しくてすばらしい、
とみなさん言います。
大部分の中国の人たちが持つ日本人女性のイメージは
酒井法子(じょーじんふぁーず)です。
「日本人女性はみんなじょーじんふぁーずみたいに
美しくて優しい」と考えている様です。

日本人のサラリーマンは全てが仕事優先で、
家庭は二の次である。
日本人の妻は、夫の帰りがどんなに遅くなっても、
玄関で正座して、夫を迎える。
だから、妻にするなら、日本人の女性が最高だ、
という事になっています。

変態の夫に貞淑な妻。
私が聞いている限り、
これが中国の人たちが思い描く日本の夫婦のイメージの様です。


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