第505回
「中国起業で10億円儲けた!」

HiQの読者のみなさんは、
中国株にご興味のある方が多いようです。

それが証拠に、HiQのコラムの中では、
小泉さん有田さん杉さん
中国株関係コラムの読者数が圧倒的に多いですし、
私のコラムでも、題名が中国株に関係するものだと、
読者数がグッと伸びます。

以前、邱さんにお会いした際に、
「同じ中国関係のコラムなのに、
私のコラムは中国株関係のコラムに比べて、
読者数がはるかに少ないんです」
というお話をしたところ、
「中国株に興味がある人は多いけど、
あなたのように中国で起業しようなんていう人は
そうそうはいないからねぇ」
と慰めて頂いたことがあります。

確かに、中国株なら、
サラリーマンを続けながらでも、日本に住み続けながらでも、
証券会社に口座を作りさえすれば、
すぐに中国に投資することができますが、
中国で会社を興すとなると、今の勤め先を辞めたり、
中国に移住したりしなければなりませんので、
そう簡単にはいきません。
みなさんに「非現実的!全然興味なし!」と言われても、
仕方がありません。

そんな中で、時々、読者の方から、
「柳田さんは中国に住んでいて、
中国の事情がよくわかる立場にいるのに、
どうして中国株をやらないんですか」
というご質問を頂きます。

私も中国株に全く興味がないわけではないのですが、
その答えは「中国株より中国起業の方が儲かるから」です。

さすがの中国株でも、
配当利回りが10%を超える銘柄はほとんどありません。
その点、中国起業をしてうまくいけば、
ケタ違いの利回りを得ることができます。

もちろん、中国株も安く買って高く売る、
を繰り返していけば、
高い利回りを実現することが可能ですが、
言うは易し行うは難し。
そんなことができるならば、
汗水たらしてまじめに働く人など、
いなくなってしまいます。

更に、中国株を買っても、
その会社をコントロールできるわけではありません。
配当も株価も全て風まかせ、他力本願。
会ったこともない経営者に
大切なお金を預けて損をさせられても、
「株を売る」という形でしか
抗議をすることができません。

その点、中国起業であれば、会社の現在の経営や、
将来の方向性を完全にコントロールすることができますし、
配当も自分で自由に決めることができます。

破竹の経済成長を続ける中国。
中国株は、今の仕事を辞めなくても、日本にいても、
中国の経済成長に一枚かむことができる、
という点では確かに大変優れています。
しかし、私は、中国株を買うより、中国起業をした方が、
より直接的且つ確実に、その成長の恩恵を
受けることができるのではないか、と思っています。

私ももうちょっと儲かったら、
小泉さんの向こうを張って、
「中国起業で10億円儲けた!」
という本を出したいと思います。

え、それは10億円儲けてから言え?
ハイ、スミマセン。失礼いたしました。


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