第695回
柳田、早稲田大学北京事務所で講演する

先日、早稲田大学北京事務所で、
「起業するなら中国へ行こう!」という題名で
講演をさせて頂きました。

聴衆は春休みを利用して
北京に短期留学をしてきている
早稲田大学の学生15名。
ついこの間高校を卒業したばかりの1年生もいれば、
4月から社会人になる4年生もいました。

講演では「20年前はみなさんと同じ
早稲田大学の一学生だった私が、
何を考えて商社に就職し、中国に駐在し、
そして、そのまま中国で起業したか」
ということに重点を置いてお話ししました。

彼らは起業や駐在どころか、
まだ就職さえもしていないわけですから、
「自分には関係ない世界の話だ」と
思われてしまうことを恐れていたのですが、
本当に真剣に聞いて頂き、
講演後もたくさんの質問をしてもらいましたので、
たいへんうれしかったです。

思い起こせば、20年前、私が大学3年生だったとき、
現在、早稲田大学の副学長をされている江夏先生に
「国際貿易研究ゼミ」のゼミ旅行で、
香港に連れて行って頂いたことが私の人生を変えました。

香港の人たちのパワーに圧倒された私は、
「この人たちと伍していくためには、
日本の中だけに留まっていてはダメだ」と強く感じ、
その後、海外で仕事をするために商社に就職し、
中国に駐在し、中国で起業をすることになりました。

今回、短期留学で北京に来ている学生のみなさんにも、
ぜひ、今後の自分の人生を大きく発展させるための、
貴重な体験をして日本に帰ってもらいたいと思います。

早稲田大学北京事務所には、この他に
1年の予定で留学してきている学生さんがいますが、
その数たった30人。
短期留学の人と合わせても45人。
5万人いると言われる早稲田大学の学生の
0.1%にも満たない数です。
貴重な体験をするチャンスを
逃している人が多いことを考えると、
非常に残念な数字です。

留学プログラムの中には、北京大学に1年留学すると、
早稲田大学と北京大学、両方の学位が取れる、という、
ダブルディグリープログラムがあります。
このプログラムなら、早稲田大学を休学して
留学する必要がありませんので4年で卒業できますし、
北京大学留学中の学費も早稲田大学在籍中と
同額の学費を払えばよいそうです。

私が学生ならば、そんな話を聞いたら、
すぐにでも申し込みに行ってしまうのですが...。


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2007年4月2日(月)

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