第774回
中国四大銀行と中堅銀行のサービスの差

私は招商銀行(ぢゃおしゃんいんはん)という銀行に
個人の口座を持っています。

この銀行は支店が当社のオフィスの近くにある、
ということもあるのですが、
非常にサービスが良い、ということも
口座を作る一つの理由でした。

以前、私は中国四大銀行の1つ、
中国銀行(ちょんぐおいんはん)に
口座を持っていました。
しかし、中国銀行の態度は非常に横柄で、
いつも「忙しいんだからさっさとしなさいよ!」
と言わんばかりの対応でした。

これに対し、招商銀行は
規模的には中国四大銀行にかないませんが、
窓口の行員さんの態度はやさしく、
手続きがわからない人のために
待合スペースにお客様係を何人も配したり、
手続きを待つお客さんのために窓口にアメを置いたり、
お客さんが窓口の行員の応対を
3段階で評価するシステムを導入したりと、
きめの細かいサービスを提供しています。

私が口座を作った中国銀行の支店が、
たまたま態度が悪かっただけかもしれませんが、
やはり、中国四大銀行の1つとして
既得権益にあぐらをかいている銀行と、
チャレンジャーとしてこれからどんどん
お客さんを増やしていこうとしている銀行では、
「お客さんによりよいサービスを提供していこう」
という姿勢に大きな違いがあるように感じます。

中国の銀行に口座を開く場合、
中国銀行、中国工商銀行、中国建設銀行、中国農業銀行の
いわゆる中国四大銀行で開かれる方が多いと思いますが、
気持ちのよいサービスを受けたいならば、
そうした既得権益に守られた大手銀行ではなく、
招商銀行のような、チャレンジャーとして
謙虚な姿勢でがんばっている中堅銀行に口座を開くのも
一つの手なのではないかと思います。


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2007年10月3日(水)

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