第891回
日本から中国に持ってきて売れるモノ

今、日本から中国に持ってきて売れるモノ、
というのは、実は結構たくさんあるように思います。

それは、
「第857回 買物好きの中国人、日本上陸!」
でもお話した通り、
毎年100万人の中国人が日本に来て、
1人平均10万円の買い物をしていることからもわかります。
これだけでも1000億円のマーケットです。
わざわざ日本まで行って
日本のモノを買ってくれる人たちだけで
これだけのマーケットがあるわけですから、
中国本土に住む人たちの日本のモノに対する潜在需要は
計り知れないものがあります。

では、どんなモノが中国で売れるのか、と言えば、
やはりまずは「中国では手に入らないモノ」です。

私が中国に住み始めた12年前と比べると、
今の中国ははるかに物資が豊富になり、
様々なモノが手に入るようになりました。
しかし、一足先に豊かになり、
考え得るあらゆるモノが揃っている日本と比べれば、
中国のマーケットはまだまだ隙間だらけです。

私がいつも言っていることですが、
北京に1週間滞在して、
日本にはあるが中国にはないモノ
という視点で街を見ていけば、
100や200のビジネスアイデアを思い付くのは
造作もないことです。
その思い付いた100や200のビジネスアイデアの中から、
すぐに需要がありそうなモノを
選りすぐっていけばよいのです。

また、既に中国にあるモノでも
「日本から輸入した方が安いモノ」ならば、
売れる可能性は大いにあります。

「日本から高い運賃をかけて中国まで持ってきて、
尚且つ今中国で売られているより安いモノなんて
あるわけがないだろう!」と思われるかもしれませんが、
私が見る限りそうとは言い切れません。

例えば、
私が北京で4000元(6万円)で買ったエスプレッソマシン。
日本では全く同じものが半額の3万円で売られています。
これは家庭用エスプレッソマシンのマーケットが未成熟で
競合する製品がない中国マーケットでは、
いくら高い値段を付けても買う人は買いますが、
マーケットが成熟しており様々なメーカーの製品が
熾烈な競争を繰り広げている日本マーケットでは、
既に価格競争が始まっているため、
こうした価格の逆転現象が起こっているのではないか、
と思います。

これだけの値差があれば、
日本のデパートで買ったエスプレッソマシンを
高い運賃をかけて中国まで運んできて売っても、
十分な利益を期待できるのです。


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2008年6月30日(月)

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