第1089回
中国起業8周年!

昨日をもちまして、当社は開業8周年を迎えました。

ここまでつぶれずにやってこられたのは、
お客様、取引先、従業員など、
日頃から当社を支えて頂いているみなさんのおかげです。
この場をお借りして厚く御礼を申し上げます。
本当にありがとうございました。

8年前に中国起業した当初は全く仕事がなく、
資本金だけがものすごい勢いで減っていきました。
出口の見えないトンネルの中にいるような状態で、
毎日眠れず食べれず、体重が7kgも減って
うつ病寸前まで追い詰められたことは、
著書「起業するなら中国へ行こう!」にも
書かせて頂きました。

しかし、ヤマト運輸の海外引越代理店の仕事を始めた後も、
当社の経営は決して順風満帆ではありませんでした。

SARS、反日デモ、オリンピックなどの影響で
業務に支障が出たり、
エラそうな工商局の役人にドカドカと踏み込まれて、
いろいろと難癖を付けられたり、
解雇した従業員にいやがらせで
顧客データを全部消されたり、
顧客企業にのらりくらりと支払いを引き伸ばされ、
売掛金がふくらんで資金繰りに窮したりと、
順風満帆でないどころか、
これだけたくさんの非常事態が起きて
よく会社がつぶれなかったな、という感じです。

こうした非常事態に陥るたびに
「中国で起業なんかするより、
中国株に投資して値上がりを待った方がどんなにラクか...」
と思ったりもするのですが、
一方でお客様に喜んでもらい、
「ありがとう」という感謝の言葉を頂いたりすると
「本当にやっててよかった...」と思います。

ワタミグループの渡邉美樹社長は
「地球上で一番たくさんの
ありがとうを集めるグループを目指す」
ということを経営理念にしていますが、
誰かに「ありがとう」と感謝してもらうことや、
自分のやっていることが少しでも
世の中の役に立っているという感覚は、
確かにおカネには換えがたいものがあります。

中国起業8年にして、私、遅ればせながら
ようやく起業の醍醐味が
ちょっとわかってきたような気がします。


←前回記事へ

2009年10月2日(金)

次回記事へ→
過去記事へ
ホーム
最新記事へ