第1151回
中国マーケットは日本の生命線だ!

全人口に占める65歳以上の人口の割合が23%に達し、
世界に先駆けて超高齢社会を迎えている日本。

このままいくと65歳以上の高齢化率は、
2025年には30%、2055年には40%に達する見込みです。
一方、少子化により15-64歳の生産年齢人口は減少を続け、
2055年には1.2人の働き手で1人の高齢者を支えるという、
超高負担社会になることが予想されています。

こうした事態を回避するためには、
1.出生率を高める
2.女性や老人が働ける環境を整える
3.外国人労働者を受け入れる
4.産業の高付加価値化により1人当たりのGDPを高める

など、いろいろな対策が議論されていますが、
私個人的には、
5.成長する中国マーケットで稼いでくる
という選択肢は不可欠なのではないかと思っています。

邱先生も
「怠け者と貧乏人は福祉国家に住みましょう」
とおっしゃっていますが、
やる気があって足腰の立つ日本人は
みんな中国マーケットに出稼ぎに来て、
その稼いだおカネで「福祉国家・日本」を支える、
という日が、遠からず来るのではないでしょうか。

しかし、今の日本を外から見ていると、
「日本国内だけで何とかしよう」という内向きな議論が多く、
私のように「中国マーケットは日本の生命線だ!」と考え、
日本の外からおカネを稼いでくる必要があるのではないか、
という意見を持っている人は少数派のように見えます。

それは中国に留学してきている
留学生の数を見てもわかります。

2008年、中国に留学してきた外国人の数は、
22万人と前年より14%増加しました。
国別では韓国人が前年比5%増の6.7万人とダントツ、
アメリカ人は前年比33%の大幅増で2.0万人でした。
これに対し、日本人は逆に1.7万人と11%減少し、
2位の座をアメリカ人に譲ることとなってしまいました。

1997年のアジア金融危機で、祖国がデフォルト寸前まで
追い込まれたことを知っている韓国の若者たちが、
「これからは韓国国内マーケットだけに頼っていては危ない」
と考えて、大量に中国に留学をしに来ていることは
良く理解できるのですが、
まだまだ世界ダントツ1位の超大国である
アメリカからの留学生が急増していることは、
いかにアメリカの若者たちが
中国を次世代の超大国として意識しているか、
ということを物語っているように思います。

一方の日本は、
時代の流れに逆行して中国への留学生の数は減り、
日本企業は社内の数少ない中国要員のやり繰りに困り、
同じ人を何回も中国に駐在させたり、
中国の別の都市に横滑りの異動をさせたりして
何とか凌いでいます。

前回お話しした、
今年就職浪人となる見込みの大学生25万人全員を、
1人100万円かけて1年間北京に国費留学させたとしても、
必要となる経費はたったの2500億円。

子ども手当を初年度2.25兆円、
次年度以降4.5兆円ばらまいて、
出生率が上がるのを気長に待つよりも、
一ケタ少ない金額で、将来、中国マーケットから
おカネを稼いできてくれる人材を毎年25万人増やす方が、
日本の将来のためになるのではないか、
と私は思います。


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2010年2月24日(水)

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