第1248回
私が淘宝網で買って後悔した商品ワースト3・その2

「私が淘宝網で買って後悔した商品ワースト3」。
ワースト2は「サンダル」です。

洋服や靴はメーカーや商品によってサイズが異なりますので、
なるべく淘宝網では買わないようにしてきたのですが、
私が好きなデンマークのシューズメーカー・eccoのサンダルが
えらく安い値段で売られていましたので、
思わず買ってしまいました。

このサンダル、ヨーロッパの靴のサイズで
40から44まで品揃えがあるのですが、
私はいつも27cmの靴を履いていますので、
換算表を見て44のものをオーダーしました。

しかし、送られてきたサンダルを履いてみると、
案の定、大き過ぎ。
また、履いて歩くと足の甲が擦れて
長時間歩けそうにありません。
やはり、洋服や靴は、
実店舗で試着や試し履きをした上で買った方が
確実な買い物ができると改めて思いました。

しかし一方で、試着や試し履きさえできれば、
洋服や靴も実店舗で買う必要はないとも思いました。

各メーカーが主要都市に
試着や試し履きのためのショールームを作り、
消費者はそこでサイズや着心地、履き心地を確認した上で、
ネットで買う、という形が定着すれば、
ショールームは路面店である必要がないので、
家賃コストを安く抑えることができますし、
各店に在庫を置く必要もありませんので、
流通コストも削減できるのではないか、と思います。

日本には既に
「デパートで試着して、ネットで安く買う」という
強者(つわもの)もいるらしいですが、
日本でも中国でも、今後、実店舗のショールーム化によって、
小売業としての実店舗の経営は
ますます難しくなっていくのではないかと思いました。

そして、栄えあるワースト1。
つまり、淘宝網で買って最も後悔した商品は、
「ネスプレッソのカプセル」です。

これはネッスルが提供するネスプレッソという
エスプレッソマシンに入れるカプセルで、
カプセルの中にはコーヒーの粉が入っています。

このカプセル、
北京の三越にあるネスプレッソの直営ショップで買うと
1つ6元(75円)なのですが、
淘宝網の中に1つ4元(50円)で
売っているお店がありましたので、
50個も買ってしまいました。

しかし、送られてきたカプセルで淹れたエスプレッソは
香ばしいコーヒー特有の香りが全くない、
茶色い泥水のようなものでした。

このカプセル、ニセモノではないようなのですが、
お店の説明を見ると、
どうも内外価格差を利用したドイツからの輸入品らしく、
生産から長い期間が経過して
品質が劣化してしまったのではないかと思われます。

どちらにしても今後、
このカプセルは直営ショップでしか買いません。

いろいろと淘宝網で買った商品の不満を述べてきましたが、
不信社会・中国という逆境の中で
ネットショッピングを成立させてきた淘宝網は、
誰が何と言おうと世界一のネットショッピングシステムです。
そこには不良店舗を駆逐して、消費者を安心させる
ありとあらゆる仕掛けが施されています。

こうした仕掛けが更にうまく機能していけば、
「淘宝網で買って後悔した」などということは
今後、どんどん少なくなっていくのではないか、
とタオバオ病の私は期待しています。


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2010年10月8日(金)

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