第1254回
「中国語版・現代用語の基礎知識」

「山寨」、「房奴」、「断背」、
「憤青」、「剰女」、「快閃族」。

みなさんは上記の中国語の単語、
どのぐらいご存知でしょうか。
これらの単語は中日辞典を調べても出ていません。
なぜなら、これらはここ数年で
よく使われるようになった新語だからです。

こうした新語は
中国人の友人との会話の中でも出てきますし、
新聞やインターネットの記事にもよく出てきます。
意味のわからない新語は、
中日辞典には載っていませんので、
インターネットで調べることになるのですが、
こうした需要が多いせいか、
先日、イギリスのオックスフォード大学出版局が出版した
英中・中英辞典には、こうした新語約1,000語が
収録されたのだそうです。

同辞典の編集担当者によれば、
中国本土、香港、台湾、シンガポールの
過去10年間の新聞、雑誌などを調べて、
比較的使用頻度が高いものを厳選した、とのことです。

この辞書によれば、
「山寨(しゃんぢゃい)」は「Knock-off(コピー商品)」、
「房奴(ふぁんぬー)」は「mortgage slave(住宅ローンの奴隷)」、
「断背(どぅあんべい)」は「homosexuality(同性愛)」
と訳されています。

ちなみに「憤青(ふぇんちん)」は
「社会の現状に不満を持つ怒れる青年」、
「剰女(しょんにゅぃー)」は
「理想が高いため、なかなか結婚できない高学歴、高収入の女性」、
「快閃族(くぁいしゃんずー)」は
「インターネットの呼びかけで集まって、
知らない同士が一緒に手を叩くなど、
特に意味の無い行動をする人たち」という意味です。

これらの6つの新語を見ているだけでも、
今の中国がどんな状態になっているのかがよくわかります。
新語は社会の現状を映す鏡のようなものなのかもしれません。

日本では辞書には載っていないその年の新語を集めた
「現代用語の基礎知識」という本が毎年出版されていますが、
中国語の新語を集めてその背景を解説した
「中国語版・現代用語の基礎知識」を作ったら、
今の中国のリアルな現状がわかって、
結構おもしろい本ができるのではないでしょうか。


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2010年10月22日(金)

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