第1304回
中国共産党を滅ぼす「頭の悪い共産党員」

先日、河南省北部の林州市で、
最低気温がマイナス10度まで下がる中、
「暖気(ぬぁんちー)」がストップしました。

「暖気」とは中国北部特有の暖房方式で、
各地区にある供熱工場で石炭を焚いて暖めたお湯を、
街中に張り巡らされたパイプラインで
住宅やオフィスビルに供給するものです。
住宅やオフィスビルにはその温められたお湯が通る、
表面積の大きい暖房機が各部屋に設置されており、
冬の間はそれで暖を取るわけです。

その「暖気」がストップしたわけですが、
その理由は事故や故障ではなく、
市当局が「省エネ目標達成のため」に
故意に止めたとのことです。

中国政府は中央で決定した省エネ目標を達成するべく
各地方の行政機関にそれぞれの省エネ目標の厳守を指示、
省エネ目標を達成できない地域の行政責任者を
厳しく処分する方針を発表しています。
林州市当局は
「このまま例年通りに「暖気」を供給していては、
省エネ目標を達成できない」と判断、
「暖気」をストップさせた上で、市民に対しては
「省エネ目標達成のためには、やむを得ない措置である」
ということで理解を求めているのだそうです。

...。

そんなの理解できるわけないじゃないですか!
「暖気」がストップして部屋の中の温度が
外と同じマイナス10度まで下がったら、
へたをしたら凍死しちゃいますよ。
ヒラメみたいに上ばっかり見て、
一般庶民の方を見ていないから、
こんな判断ができるんですな。
「為人民服務(うぇいれんみんふーうー)」が
聞いて呆れます。

「暖気」を止められて、
毎日、部屋の中で寒い思いをしている一般庶民が、
中国共産党に強い恨みを抱くであろうことは
ちょっと考えればわかることです。
そして、寒さに耐え切れなくなった一般庶民が
反政府暴動を起こしたりすれば、
林州市の共産党幹部が
省エネ目標を達成できなかった場合よりも、
はるかに重い処分を受けることは火を見るより明らかです。

そんな判断もできない頭の悪い人たちが
市の幹部をやっている、ということは、
中国共産党もよっぽど人材不足なのでしょう。

中国共産党にとっての最大の脅威は、
チベットでもウイグルでも
民主化勢力でもアメリカでもありません。
最大の脅威は他でもない、
自分たちの身内である「頭の悪い共産党員」なのです。


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2011年2月14日(月)

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