「毛主席は私たちの心の中の真っ赤な太陽だ！」
と書かれています。
ここは北京の街の北東部、
大山子（だーしゃんず）というところにある
電子機械工場の跡地、旧国営798工場です。
昔の国営工場だけに、建物のいたるところに
こうした毛主席をたたえる
共産党のプロパガンダが書かれています。
その当時、798工場で働いていた労働者のみなさんは、
毎日これを見て、本当に
「毛主席は私たちの心の中の真っ赤な太陽だ！」
と思っていたのでしょうか．．．。
そして40年の月日が流れ、
今や、「798（ちーじょーぱー）」と言えば、
北京のアートの中心。
798工場の建物を利用したギャラリーや
レストランが軒を並べています。
こうした毛主席をたたえるプロパガンダも
北京の芸術家のアートの一部として利用されています。
毛主席も40年後にこんな扱われ方をするとは、
夢にも思わなかったのではないでしょうか。

撮影日：2005年12月12日（月）
撮影：柳田洋