■柳田洋・北京からの画像便り No.171 ■


やきいもやさん

北京の冬の風物詩、やきいもやさんです。
北京のやきいもは、写真のようにドラム缶で焼きます。
手前の黄色い袋には、まだ焼いていない
生のさつまいもがたくさん入っています。
日本も昔は冬になると、
「い〜しや〜き〜いも〜、おいも」で始まる口上とともに、
やきいもやさんが来たものですが、
最近ではめっきりみかけなくなってしまいました。
北京のやきいもやさんは、人通りの多いところに、
ドラム缶を載せた自転車を持ってきて、
ただ黙々とお客さんが来るのを待つだけです。
しかし、その周辺には
やきいもの香ばしい香りが広がり、
どんな上手な口上よりも強く、
道行く人の食欲を刺激しますので、
たくさんの人が立ち止まって、
やきいもを買っています。
北京のやきいもは量り売りですが、
だいたい1個3-5元(45-75円)。
ほっくほくのやきいもは、寒い北京の冬に、
わずかなお金で心も体も温めてくれる、
とっても幸せな食べ物なのです。

撮影日:2006年1月16日(月)
撮影:柳田洋


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