■柳田洋・北京からの画像便り No.184
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柳絮
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北京の初夏の風物詩、柳絮(りゅうじょ)です。
柳絮とは、オノエヤナギなどの種を運ぶ綿毛です。
種を運ぶ綿毛、と言えば、
日本ではたんぽぽが有名ですが、
この柳絮、綿毛の飛ぶ量が
たんぽぽの比ではありません。
風の強い日などは、雪のように降ってきて、
家から見ている分には、
とてもきれいで良いのですが、
外を歩いていると、
目の中、口の中、鼻の中、耳の中に、
容赦なく入り込んでくるため、
柳絮吹雪の中を歩かざると得ない場合は、
息を止めて、顔を守りながら、
足早に通り抜けなければなりません。
特に、自転車に乗る人は、柳絮の攻撃が
事故につながる可能性もありますので、
黄砂の時期に引き続き、網をかぶって顔を守りながら、
自転車に乗る人もいます。
雪のように降った柳絮は、写真のように、
道端に塊になってたまります。
この時期、北京のゴルフ場は、
全体が白い柳絮で覆われてしまい、
どこにゴルフボールがあるかわかならなくなるため、
ロストボールが異常に増える、と言います。
この柳絮が飛ばなくなると、梅雨の無い北京は、
刺すような強い日差しの、
本格的な夏を迎えることになります。
撮影日:2006年5月1日(月)
撮影:柳田洋
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