■柳田洋・北京からの画像便り No.183 ■


銘記歴史 勿忘国恥

旅順の二〇三高地にあった看板です。
「銘記歴史 勿忘国恥
(みんじーりーし うーわんぐぉち、
歴史を心に刻み込み、国の恥を忘れるな)」
と書いてあります。
二〇三高地、といえば、日露戦争の激戦地。
戦争で他国に攻め込まれるだけでも
十分に屈辱的なのですが、
日露戦争は自国の領地で、
第三国である日本とロシアが戦った戦争。
中国人にとって、
こんな屈辱的なことはありません。
中国の戦争関係の旧跡には、
どこでもこの「銘記歴史 勿忘国恥」
の看板が立っています。
踏まれた足の傷跡が残っている人に、
「靖国参拝を理解しろ」と言っても、
それはどだい無理な話なのです。

撮影日:2006年4月21日(金)
撮影:柳田洋


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