■柳田洋・北京からの画像便り No.194
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シンドラーエレベーター
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北京の某ビルでみつけた
シンドラー社のエレベーターです。
東京都港区のマンションで、16歳の高校生が
自転車ごと挟まれて死亡した事件があってから、
不具合の発生率が他社よりずっと高いことが判明し、
社会的な問題となっているシンドラー社のエレベーター。
同社は中国でも2件の死亡事故を起こしていました。
一件は1997年9月、重慶の医薬品会社のビルで
同社製のエレベーターのドアが突然閉まり、
従業員を挟んだまま上昇、従業員は死亡。
もう一件は、2002年9月、北京のマンションの
エレベーター工事中に、同社製のエレベーターが
突然上昇、挟まれた作業員が死亡しました。
北京の古い高層団地には、どこでも、
同社製のエレベーターよりずっとボロくて危なそうな
昔の国営企業製と思われるエレベーターが
設置されているのですが、
エレベーターに挟まれて死亡した、
という事故の報道はあまり聞きません。
もしかすると、昔の国営企業製のエレベーターはローテクで、
ドアが開いているときには、物理的に上昇、下降が
できないような仕組みになっているのかもしれません。
こう考えていくと、ハイテクも善し悪しだな、
と思います。
撮影日:2006年7月10日(月)
撮影:柳田洋
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