当社のオフィスが入っている幸福大厦で、
COSCOがカーリースの会社を始めました。
COSCOとは中国遠洋、
言わずと知れた中国最大の船会社です。
「船会社がどうしてカーリース？」
と不思議に思ったのですが、
調べてみるとCOSCOは、
本業の海運業務を軸に、貿易、金融、
不動産、ITなど多方面に多角化しているんですね。
そしてカーリースの合弁相手は、
香港最大の自動車サービス会社、
大昌行汽車服務（DCH Motor Service）。
「大昌行は香港では有名だが、
大陸では知名度が低い。
大陸に進出するに当たっては、
大陸の人間なら誰もがその名を知っている
COSCOと組むことによって、
信用力を高めよう」ということなのでしょう。
今後、日本企業が
中国市場に進出するに際しては、
大昌行のように、多角化を進めている
中国の有名企業と組んで、
自社の知名度を上げるための
時間とコストをセーブする、というのも、
一つの選択肢なのかもしれません。

撮影日：2006年12月4日（月）
撮影：柳田洋