■柳田洋・北京からの画像便り No.256
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東北虎
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私の会社の近くにある東北料理のチェーン店、
東北虎(どんべいふー)のお店です。
黒龍江省、吉林省、遼寧省の東北三省は、
冬になると気温がマイナス30℃まで下がり、
何もかも凍ってしまうため、
料理の素材は非常に限られています。
また、寒い地域が世界中どこでもそうであるように、
料理の味付けがやたらと濃いため、
東北料理は中国の有名料理として紹介されることもなく、
日本でもほとんど知られていないのが現状です。
しかし、安くて量が多い東北料理は、
北京の庶民には、非常に人気があります。
東北料理で最も有名な食材は
「酸菜(すゎんつぁい)」です。
これは白菜を発酵させた保存食なのですが、
豚肉と一緒に鍋にしたり、春雨と一緒に炒めたりと、
野菜が採れずビタミンが不足しがちな冬の東北では
大活躍をしていたようです。
現在は、中国国内の流通網が整備され、
冬の東北でも中国南部で採れた新鮮な野菜を
食べられるようになりましたが、
この「酸菜」、東北三省や北京にお越しの際には、
B級グルメとして試されてみてはいかがでしょうか。
撮影日:2007年9月16日(日)
撮影:柳田洋
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